自分は、スラッシュ・メタルは「速い」ものだ、という考えを持っています。
スラッシュ・メタルを聴き始めた頃は、その傾向が強かったです。
いわゆる「遅い」曲は、聴くのが苦手でした。
しかし、スラッシュ・メタルのアルバムには、ミドル・テンポやスローな曲調を持つ曲が収録されている場合があります。
この流れは、METALLICAの2枚目のアルバムRide The Lightningから始まったと勝手に思っています。
バンドが書く歌詞の内容によっては、曲調がそうならざるを得ない、と想像しています。
大抵、そういう曲はスロー基調のものが多いですが、前半スローでも後半に盛り上がる曲もあります。
最初、遅い曲という括りで、プレイリストを作るつもりでいましたが、上にも書いた通り、すべてが最初から最後まで遅い曲ばかりではありません。
選んだ曲のテーマや内容を知ると、共通して「暗い」ことが分かりました。
そこで、今回はアメリカのスラッシュ・メタル・バンドの遅くて暗い曲10曲でプレイリストを作りました。
曲順はバンド名のアルファベット順です。
紹介している曲の歌詞の内容やテーマに沿って、上手くプレイリストが作れると思いますが、自分は曲を単純に並べただけです。
また、このプレイリストに入れるのにふさわしい曲が存在するかも知れませんが、今回はこの形になりました。
その点はご容赦願います。
それでは、以下がプレイリストになります。
※バンド名(大文字)、曲名(“”内)、そして曲が収録されているアルバム(()内)の順になります。
【プレイリスト】
DEATH ANGEL “A Room With A View“ (Act III)
EXODUS “Good Day To Die” (Force Of Habit)
FLOTSAM AND JETSAM “Escape From Within” (No Place For Disgrace)
HEATHEN “Prisoners Of Fate” (Victims Of Deception)
LAAZ ROCKIT “The Omen” (Annihilation Principle)
MEGADETH “In My Darkest Hour” (So Far, So Good… So What!)
METALLICA “Fade To Black” (Ride The Lightning)
OVERKILL “The Years Of Decay” (The Years Of Decay)
SLAYER “South Of Heaven” (South Of Heaven)
TESTAMENT “The Ballad” (Practice What You Preach)
各々の曲が収録されているアルバムを紹介します。
アルバム・ジャケットとYouTubeでアップされている曲のサンプルを貼らせていただきました。
ちなみに、紹介しているアルバムは、すべて国内盤がリリースされています。
DEATH ANGEL – Act III

1990年4月10日、Geffen Recordsからリリース。
3枚目のアルバム。
6曲目に収録。
ファンクの要素が導入されたアルバムの作風の中で始まるバラード調の曲。
この曲のテーマからも「重苦しさ」を感じることができます。
EXODUS – Force Of Habit

1992年8月17日、Capitol Recordsからリリース。
5枚目のアルバム。
11曲目に収録。
EXODUSらしからぬスローなナンバー。
分かりやすいタイトルだが、その名の通り、ヘヴィで、ダークな曲。
FLOTSAM AND JETSAM – No Place For Disgrace

1988年5月20日、Elektra Recordsからリリース。
2枚目のアルバム。
4曲目に収録。
スローで始まり、時間の経過と共に盛り上がっていく。
疾走感のある曲とのギャップがある「暗い」曲。
HEATHEN – Victims Of Deception

1991年4月12日、Roadracer Recordsからリリース。
2枚目のアルバム。
6曲目に収録。
テクニカルな面も垣間見えるミドル・テンポの曲。
スローで始まり、途中に展開があるものの、最後まで「重苦しさ」は続きます。
LAAZ ROCKIT – Annihilation Principle

1989年2月8日、Enigmaからリリース。
4枚目のアルバム。
9曲目に収録。
アルバムのラストを飾るスローなナンバー。
淡々と曲が進むところが「暗さ」を強調している。
MEGADETH – So Far, So Good… So What!

1988年1月19日、Capitol Recordsからリリース。
3枚目のアルバム。
6曲目に収録。
METALLICAのメンバーだったCliff Burtonの事故死がきっかけとなり、作られた曲。
前半はスローで始まるが、後半に行くにつれて、感情が爆発するように盛り上がる。
METALLICA – Ride The Lightning

1984年7月27日、Megaforce Recordsからリリース。
2枚目のアルバム。
4曲目に収録。
このアルバムに収録されたこの曲が始まりだと思います。
後続のバンドにも影響を与えたであろう手法である前半のスローな曲調から後半にかけて盛り上がる曲。
OVERKILL – The Years Of Decay

1989年10月13日、Megaforce Recordsからリリース。
4枚目のアルバム。
8曲目に収録。
約8分の長尺の曲で、淡々と歌い上げるスローなスタートだが、中盤から感情が爆発する曲。
今回のテーマである「暗さ」を感じることができる。
SLAYER – South Of Heaven

1988年7月5日、Def Jam Recordingsからリリース。
4枚目のアルバム。
1曲目に収録。
前作Reign In Bloodが「速さ」を追求した作品だったが、今作は「重さ」、「遅さ」の比重が高まった作品。
SLAYERのアルバムとしては、タイトル・トラックをはじめ、スローやミドル・テンポの曲が多く、「暗い」です。
TESTAMENT – Practice What You Preach

1989年8月8日、Megaforce Recordsからリリース。
3枚目のアルバム。
8曲目に収録。
タイトル通りのパワー・バラード。
前半はスローだが、後半に行くにつれて、激しくなる曲。
いかがでしょうか。
このプレイリストで共通しているのは、「速くない」ということです。
そして、「暗い」です。
曲の中盤から後半に盛り上がる曲もありますが、ほとんどがスローやミドル・テンポの曲です。
自分はこのプレイリストを作ってみて、スラッシュ・メタルは「速い」だけじゃない、ということがよく分かりました。
そして、今回のテーマは、「遅い」曲で「暗さ」を追求した結果なので、聴き終えると、気持ちが沈んでしまうかも知れません。
そういう時は、過去に作った「速い」スラッシュ・メタルのプレイリストを聴き直して、元気になりたいと思います。




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