このブログでは、スラッシュ・メタルのことを書かせていただいていますが、そのスラッシュ・メタルのジャンルも細分化されています。
スラッシュ・メタルにもいろいろなジャンルが存在しますが、今回は、テクニカル・スラッシュ・メタルと同様に、苦手なジャンルであるプログレッシブ・スラッシュ・メタルを聴いてみようと思います。
「プログレッシブ」とは、主には「進歩的」や「斬新的な」等の意味を持っています。
何故、プログレッシブ・スラッシュ・メタルが苦手かというと、バンドによっては、長い曲が多く、複雑な展開や緩急のある楽曲を聴くこと自体が駄目でした。
しかし、今では、それらを克服できたので、最後まで聴くことができるようになりました。
そして、これまで避けてきたアルバムを購入したり、聴き直したりしています。
音楽性は、テクニカル・スラッシュ・メタルに近いものがありますが、ジャンル分けされているということは、微妙に音楽性も異なります。
しかし、自分にとって、「プログレッシブ」と「テクニカル」の境目は曖昧です。
今回、紹介しているバンドは、ジャンルが違うだろうという指摘もあるかも知れませんが、一応、ジャンル分けされているので、プログレッシブ・スラッシュ・メタルとして、聴いてみます。
全部で10のバンドを紹介しています。
バンドの紹介は、アルファベット順になっています。
重要なバンドが抜けているかも知れませんが、ご容赦願います。
アルバム・ジャケットとYouTubeを貼っています。
参考にしていただければ、と思います。
それでは、始めます。
BLIND ILLUSION – The Sane Asylum

1988年、Combat Recordsからリリース。
1枚目のアルバム。
ベイ・エリア出身だが、他のベイ・エリアのスラッシュ・メタル・バンドとは一線を画す音楽性で、異色の存在となっている。
アルバムには、速い曲も収録されているが、プログレッシブさを感じる曲もある。
1978年結成。
アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ出身。
CRYPTOSIS – Bionic Swarm

2021年3月26日、Century Media Recordsからリリース。
1枚目のアルバム。
前身バンドDISTILLATORでは、ピュアでファストなスラッシュ・メタルをやっていたが、音楽性の変化に伴い、バンド名をCRYPTOSISに改名。
展開と緩急のある楽曲が聴けるが、スピードと勢いを感じることができるアルバム。
2020年に現在のバンド名に改名(前身バンドは2013年結成)。
オランダのオーファーアイセル州エンスヘデー出身。
DBC – Dead Brain Cells

1987年9月1日、Combat Recordsからリリース。
1枚目のアルバム。
プログレッシブさも感じることができるが、疾走感があり、ファストなスラッシュ・メタルとしても楽しめる1枚。
13曲収録されていますが、楽曲が約3分弱と短く、すぐに聴き終えることができる。
1986年に現在のバンド名に改名(前身バンドは1985年結成)。
カナダのケベック州モントリオール出身。
DEATHROW – Life Beyond

1992年、West Virginia Recordsからリリース。
4枚目のアルバム。
最初の2枚のアルバムは、突撃型のスラッシュ・メタルだったが、3枚目から音楽性を変化させる。
音楽性を変化させてから2枚目の作品で、プログレッシブ的な要素も強くなっている。
1986年に現在のバンド名に改名(前身バンドは1984年結成)。
ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフ出身。
MEKONG DELTA – Mekong Delta

1987年、Aaarrg Recordsからリリース。
1枚目のアルバム。
このアルバムでは、プログレッシブさも感じることができるが、まだ、速いスラッシュ・メタルを聴くことができる作品。
クラシックとの融合など実験的なことは、次作以降から始まる。
1985年結成。
ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州フェルバート出身。
PARADOX – Heresy

1989年11月20日、Roadrunner Recordsからリリース。
2枚目のアルバム。
PARADOXの最高傑作とされるアルバムで、1曲目のタイトル・トラックが名曲。
プログレッシブの要素があるパワー・メタル寄りのスラッシュ・メタル。
1986年に現在のバンド名に改名(前身バンドは1981年結成)。
ドイツのバイエルン州ヴュルツブルク出身。
VEKTOR – Black Future

2009年11月17日、Heavy Artillery Recordsからリリース。
1枚目のアルバム。
現在のプログレッシブ・スラッシュ・メタルの代表的存在で、影響力も強い。
長い曲も多いが、緩急や展開があるため、飽きることなく、最後まで聴きとおすことができる。
2004年に現在のバンド名に改名(前身バンドは2002年結成)。
アメリカのアリゾナ州テンピ出身。
VEXOVOID – Call Of The Starforger

2017年12月11日、Earthquake Terror Noiseからリリース。
1枚目のアルバム。
上で紹介しているVEKTORからの影響を受けているであろうバンド。
楽曲は長いものは少なく、緩急や展開はあるが、コンパクトにまとまっている。
2013年結成。
イタリアのトスカーナ州ヴィッラフランカ・イン・ルニジャーナ、およびシエナ出身。
VOIVOD – Nothingface

1989年10月13日、MCA Recordsからリリース。
5枚目のアルバム。
初期のパンキッシュなスラッシュ・メタルから徐々に音楽性に変化が見られ、このアルバムでプログレッシブ路線が固まる。
このジャンルの先駆者的存在で、影響を受けたバンドも多い。
1981年結成。
カナダのケベック州ジョンキエール出身。
WATCHTOWER – Energetic Disassembly

1985年11月30日、Zombo Recordsからリリース。
1枚目のアルバム。
テクニカルなスラッシュ・メタル・バンドとしても有名。
今回、紹介しているアルバムでは、一番古いリリースだが、プログレッシブさも感じることができる。
1982年結成。
アメリカのテキサス州オースティン出身。
以上で、終わります。



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