にわかがおすすめするスラッシュ・メタル・アルバムの第276回です。
今回紹介するのは、イギリスのバンドONSLAUGHTのIn Search Of Sanityです。
このアルバムのレコーディング・メンバーは以下の通りです。
Steve Grimmett – Vocals
Nige Rockett – Guitars
Rob Trotman – Guitars
Jim Hinder – Bass
Steve Grice – Drums
【Guest / Session】
Stephan Galfas – Additional Backing Vocals
Jody Gray – Additional Backing Vocals
Dave Taggart – Additional Backing Vocals
Phil Caffrey – Additional Backing Vocals
Masaki Yamada – Additional Backing Vocals
Steve Laws-Clifford – Keyboards
FLATBACKER、EZOやLOUDNESSでヴォーカルを務めていた山田雅樹がバッキング・ヴォーカルとしてゲスト参加しています。
当初は、オリジナル・ヴォーカルのSy Keelerがこの作品で歌っていましたが、リリース元であるLondon Recordsが商業的な理由でリリースを拒否したため、音源をリミックスし、Steve Grimmettが歌い直して、リリースされた経緯があるようです。
In Search Of Sanityは3枚目のアルバムで、1989年4月24日にLondon Recordsからリリースされました。
レコードとCD、カセットでは曲数が異なります。
レコードは全8曲収録で、収録時間は約58分です。
CDとカセットは、ANGEL WITCHのカバー曲「Confused」が追加収録されていて、収録時間は約60分となっています。
1989年6月25日にPolydor K.K.から国内盤CDがリリースされています。
ここでは、CDとカセットの収録曲を以下に記します。
Asylum
In Search Of Sanity
Shellshock
Lightning War
Let There Be Rock (AC/DC)
Blood Upon The Ice
Welcome To Dying
Powerplay
Confused (Angel Witch)
5曲目はAC/DCのカバー曲「Let There Be Rock」が収録されています。
そして、その「Let There Be Rock」は、ミュージック・ビデオが作られました。
ONSLAUGHTは3回目の紹介になります。
これまで、1枚目のアルバムPower From Hellと2枚目のアルバムThe Forceのことを記事にしました。
ハードコア・パンクからスタートしたONSLAUGHTですが、どんどんスラッシュ・メタル化していきました。
Power From HellとThe Forceは、SLAYERタイプのスラッシュ・メタルを聴くことができましたが、このアルバムIn Search Of Sanityでは、パワー・メタル寄りのスラッシュ・メタルになっており、聴きやすくなっています。
それまで感じられていたSLAYER色も薄くなっています。
疾走曲もありますが、ミドル・テンポの曲もやっており、Power From HellとThe Forceから聴き始めた方は戸惑ったかも知れません。
自分は、In Search Of Sanityが初ONSLAUGHTだったので、抵抗感はありませんでした。
しかし、オリジナル曲の時間が長いです。
いきなり、約6分のインスト曲「Asylum」から始まります。
正直、当時は長い曲が苦手だったので、曲を選んで聴いていました。
もしかしたら、AC/DCのカバー曲「Let There Be Rock」を一番聴いていたかも知れません。
今では、長い曲を聴くことが苦ではなくなったので、フルで聴くことができるようになりました。
2016年には、ライブをボーナスCDとして付属した2枚組CDが再発され、自分はライブに惹かれて購入しました。
2022年7月20日には、国内盤CDがMarquee / Avalonから再発されました。
すでにお聴きになられている方も多いと思いますが、この記事を見て、ONSLAUGHTを知った方には是非聴いてもらいたい作品です。
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