にわかがおすすめするスラッシュ・メタル・アルバムの第632回です。
今回紹介するのは、ドイツのバンドIRON ANGELのWinds Of Warです。

このアルバムのレコーディング・メンバーは以下の通りです。
Dirk Schröder – Vocals
Sven Strüven – Guitars
Peter Wittke – Guitars
Thorsten Lohmann – Bass
Mike Matthes – Drums
【Guest / Session】
Jürgen R. Blackmore – Guitars (Track 8)
前作からメンバー・チェンジはありません。
ゲストのJürgen R. Blackmoreは、Ritchie Blackmoreの実の息子です。
Winds Of Warは2枚目のアルバムで、1986年6月にSPV / Steamhammerからリリースされました。
全10曲収録で、収録時間は約39分です。
当初は、レコードとカセットのリリースでした。
初めてのCDは、1988年にSPV / Steamhammerからリリースされました。
自分はオリジナル盤を持っていません。
自分が持っているのは、2004年12月27日にMarquee Recordsから再発されたCDです。
この再発盤CDには、ボーナス曲として、1985年のThe Hellish Crossfire Tourのライブ7曲が収録されています。
なので、全17曲収録で、収録時間は約71分です。
その再発盤の収録曲は以下の通りです。
Winds Of War
Metalstorm
Son Of A Bitch
Vicious
Born To Rock
Fight For Your Life
Stronger Than Steel
Sea Of Flames
Creatures Of Destruction
Back To The Silence
The Metallian (Live) (Bonus Track)
Siner 666 (Live) (Bonus Track)
Black Mass (Live) (Bonus Track)
The Church Of Lost Souls (Live) (Bonus Track)
Rush Of Power (Live) (Bonus Track)
Hunter In Chains (Live) (Bonus Track)
Legions Of Evil (Live) (Bonus Track)
2曲目の「Metalstorm」のサンプルを貼っておきます。
IRON ANGELは2枚続けての紹介になります。
ドイツのパワー/スピード/スラッシュ・メタル・バンドです。
今作Winds Of Warの目玉は、何といっても、Ritchie Blackmoreの息子Jürgen R. Blackmoreがゲストで1曲参加しているということでしょう。
この事実のために、この作品の良さが消えているかも知れません。
前作のHellish Crossfireのような勢いのあるスピード感が強調された作品ではなく、トラディショナルなヘヴィ・メタルに近づいた印象です。
スラッシュ・メタルを期待して聴くと拍子抜けするかもしれませんが、良いヘヴィ・メタル・アルバムだと思います。
Hellish Crossfireに収録されているような疾走感のある楽曲もありますが、前作と比べて、落ち着いた感じがします。
本編ラストは、2分弱のバラード調の曲で締めくくられます。
この作品を否定していません。
聴いていて、心地が良かったです。
ボーナス曲として、収録されているライブは、音質は良くないですが、前作Hellish Crossfire時のライブなので、荒々しさと勢いを感じさせます。
このアルバムも2023年から2024年にかけて、再発されています。
もし、興味をもたれたなら、一度聴いてみてください。


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