ヨーロッパでも屈指のスラッシュ・メタル・バンドの産地であるドイツ。
1980年代のスラッシュ・メタル創成期から数多くのバンドが登場してきました。
現在でも、継続的に活動しているバンドもいますが、活動休止を経て、復活しているバンドもいます。
そこで、1980年代に結成され、2020年代にアルバムをリリースしたドイツのスラッシュ・メタル・バンド12組の紹介記事を書くことにしました。
基本的には、2024年7月時点での各バンドの最新アルバムを記載しています。
残念ながら、1組だけ解散してしまいましたが、ほとんどのバンドが現在も活動しています。
そして、現在も活動しているバンドで、この記事から漏れているバンドがいるかも知れませんが、その点はご容赦願います。
アルファベット順でバンドを紹介しています。
アルバム・ジャケットとYouTubeを貼っていますので、参考にしていただければと思います。
それでは、始めます。
ACCUSER – Accuser
2020年11月13日にMetal Blade Recordsからリリース。
12枚目のスタジオ・フル・アルバム。
疾走曲は少ないものの、ヘヴィな曲が中心のアルバム。
AGNOSTIC FRONTとFOREIGNERのカバーを収録。
ノルトライン=ヴェストファーレン州ジーゲン出身。
1986年に結成され、2004年にSCARTRIBEに改名。
2008年に再度ACCUSERに改名し、現在も活動中。
ASSASSIN – Bestia Immundis
2020年2月7日にMassacre Recordsからリリース。
6枚目のスタジオ・フル・アルバム。
疾走感があり、アグレッシブさを感じることができるアルバム。
ノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフ出身。
1983年にSATANICAという名前で結成されるも、1986年にASSASSINに改名。
1989年に活動休止後、2002年に復活。
DARKNESS – Blood On Canvas
2024年4月26日にMassacre Recordsからリリース。
6枚目のスタジオ・フル・アルバム。
適度に疾走感があり、聴きやすいスラッシュ・メタル・アルバム。
ノルトライン=ヴェストファーレン州エッセン出身。
1984年にDESTROYERとして結成するも、同年にDARKNESSに改名、1991年活動休止。
その後、2004年からEURE ERBENと名乗るも、2013年にバンド名をDARKNESSに戻す。
DESTRUCTION – Diabolical
2022年4月8日にNapalm Recordsからリリース。
17枚目のスタジオ・フル・アルバム(Neo-DESTRUCTION期を含む)。
DESTRUCTIONらしさが出た速さと攻撃性を感じることができるアルバム。
国内盤も輸入盤と同時期にChaos Reignsからリリース。
バーデン=ヴュルテンベルク州ヴァイル・アム・ライン出身。
1983年にKNIGHT OF DEMONとして結成されるも、同年にDESTRUCTIONに改名。
1994年から1998年の4年間はNeo-DESTRUCTION期と呼び、この期間の作品は非公式になっている。
HOLY MOSES – Invisible Queen
2023年4月14日にFireflash Recordsからリリース。
13枚目のスタジオ・フル・アルバム。
緩急はあるものの、終始、速さを感じることができるアルバム。
スラッシュ・メタルの女性ヴォーカルの元祖Sabina Classenの引退作。
国内盤も輸入盤と同時期にChaos Reignsからリリース。
ノルトライン=ヴェストファーレン州アーヘン出身。
1980年に結成され、1994年に活動休止。
2000年に復活するも、2023年に解散。
KREATOR – Hate Über Alles
2022年6月10日にNuclear Blastからリリース。
15枚目のスタジオ・フル・アルバム。
スラッシュ・メタルに回帰して以降のKREATORの音楽性を反映したアルバム。
国内盤も輸入盤と同時期にChaos Reignsからリリース。
ノルトライン=ヴェストファーレン州エッセン出身。
1982年にMETAL MILITIAとして結成し、同年TYRANT、TORMENTORと改名し、1984年からKREATORを名乗る。
NECRONOMICON – Constant To Death
2023年4月28日にEl Puerto Recordsからリリース。
11枚目のスタジオ・フル・アルバム。
疾走曲やミドル・テンポの曲が収録されているバランスの良いアルバム。
バーデン・ビュルテンベルク州レラハ出身。
1984年に結成。
一度も活動休止することなく、現在も活動中。
PARADOX – Heresy II: End Of A Legend
2021年9月24日にAFM Recordsからリリース。
8枚目のスタジオ・フル・アルバム。
1989年発表のセカンド・アルバムHeresyの続編的コンセプト・アルバム。
スピード・チューンがあり、劇的な作風のアルバム。
国内盤は輸入盤より早く2021年9月22日にMarquee / Avalonからリリース。
バイエルン州ヴュルツブルク出身。
1981年にOVERKILLとして結成され、1983年にはMANIAC、1984年にはWARHEADに改名し、1986年からPARADOXを名乗る。
1991年に活動休止後、1998年に復活し、現在に至る。
PROTECTOR – Excessive Outburst Of Depravity
2022年7月1日にHigh Roller Recordsからリリース。
8枚目のスタジオ・フル・アルバム。
デス・メタル創成期にスラッシュ・メタルからの橋渡しを担ったバンドの作品。
スピード感溢れる楽曲が素晴らしいアルバム。
ニーダーザクセン州ウォルフスブルク出身。
現在は、スウェーデンのストックホルムに拠点を置く。
1986年結成後、2度の活動休止を経て、2011年に復活。
SODOM – 40 Years At War – The Greatest Hell Of Sodom
2022年10月28日にSPV / Steamhammerからリリース。
17枚目のスタジオ・フル・アルバム。
過去のアルバムから曲を選んで、2022年当時のメンバーで再録した作品。
過去の楽曲がアグレッシブさを増して蘇るアルバム。
国内盤は輸入盤より遅く2022年11月23日にMarquee / Avalonからリリース。
ノルトライン=ヴェストファーレン州ゲルゼンキルヒェン出身。
1982年に結成され、一度も活動休止することなく、現在までコンスタントに活動中。
TANKARD – Pavlov’s Dawgs
2022年9月30日にReaper Entertainmentからリリース。
19枚目のスタジオ・フル・アルバム。
近年のTANKARDの作風を踏襲したアルバム。
国内盤も輸入盤と同時期にChaos Reignsからリリース。
ヘッセン州フランクフルト出身。
1982年にAVENGERとして結成され、同年にVORTEXに改名。
1983年からTANKARDとして、一度も休止することなく、現在まで継続的に活動している。
VENDETTA – Black As Coal
2023年7月14日にMassacre Recordsからリリース。
6枚目のスタジオ・フル・アルバム。
パワー・メタル寄りのメロディアスなスラッシュ・メタルを聴くことができるアルバム。
バイエルン州シュヴァインフルト出身。
1984年に結成され、1990年に活動休止。
2002年に復活して、現在に至る。
もし、この記事を見て、興味をもたれたなら、どのバンドでも良いので、一度聴いてみてください。
以上です。
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