にわかがおすすめするスラッシュ・メタル・アルバムの第603回です。
今回紹介するのは、ドイツのバンドKREATORのPhantom Antichristです。

このアルバムのレコーディング・メンバーは以下の通りです。
Mille Petrozza – Vocals (Lead), Guitars
Sami Yli-Sirniö – Guitars (Electric, Acoustic), Vocals (Backing)
Christian Giesler – Bass
Ventor – Drums
【Guest / Session】
Uffe Bejstam – Vocals (Choirs)
Ronny Milianowicz – Vocals (Choirs)
Tommy Johansson – Vocals (Choirs)
Matthias Kollek – Vocals (Choirs)
Jens Bogren – Vocals (Choirs)
Henric Bellinger – Percussion (Additional)
Tim Schuldt – Programming
前作からメンバーの交代はありません。
Phantom Antichristは13枚目のアルバムで、2012年6月1日にNuclear Blast Recordsからリリースされました。
全10曲収録で、収録時間は約46分です。
国内盤は、2012年5月30日にNippon Columbiaからリリースされました。
このアルバムは、様々なフォーマットでリリースされていますが、自分が所有しているのは、国内盤ですが、そのフォーマットはCDとDVDのセットになります。
そして、国内盤CDにはボーナス曲が1曲収録されています。
なので、CDは全11曲収録で、収録時間は約50分です。
DVDはメイキング映像とライブが収録されています。
ライブはWacken Open Airの2011年と2008年の映像です。
メイキング映像を1曲とカウントすると、全14曲収録で、収録時間は約75分です。
国内盤の収録曲は以下の通りです。
[Disc 1 : CD]
Mars Mantra
Phantom Antichrist
Death To The World
From Flood Into Fire
Civilization Collapse
United In Hate
The Few, The Proud, The Broken
Your Heaven, My Hell
Victory Will Come
Until Our Paths Cross Again
Iron Destiny (Bonus Track)
[Disc 2 : DVD]
Conquerors Of The Ice (The Making Of Phantom Antichrist)
Choir Of The Damned (Live)
Hordes Of Chaos (Live)
War Curse (Live)
Coma Of Souls / Endless Pain (Live)
Pleasure To Kill (Live)
Destroy What Destroys You (Live)
The Patriarch (Live)
Violent Revolution (Live)
People Of The Lie (Live)
Europe After The Rain (Live)
Phobia (Live)
Terrible Certainty / Reconquering The Throne (Live)
Flag Of Hate / Tormentor (Live)
このアルバムからは、2曲目のタイトル・トラック「Phantom Antichrist」と5曲目の「Civilization Collapse」のミュージック・ビデオが作られました。
KREATORは9枚目のアルバム紹介です。
このアルバムがリリースされた時点で、13枚のアルバムをリリースしていますが、1990年代に発表された4作品の紹介をしていません。
この時期の作品は、音楽性が異なっているので、KREATORのスラッシュ・メタル期の作品を優先して記事を書いています。
この時期の作品もいずれ紹介できれば、と思っています。
このPhantom Antichristも、2000年代にスラッシュ・メタル寄りに音楽性を戻してからの作風を踏襲しています。
なので、安心して聴くことができます。
個人的には、このアルバムを期待していました。
タイトル・トラックの「Phantom Antichrist」がシングルとして先行リリースされた時も、デジタル配信でしたが、即購入していました。
そのシングルはIRON MAIDENの「The Number Of The Beast」のカバーが収録されていました。
アルバムがリリースされて聴いてみると、初期のような激烈さはないものの、KREATORらしい疾走曲もありますが、全体的には、楽曲に緩急があり、メロディアスさも感じられ、ドラマティックになっています。
そして、いろいろな工夫がされており、聴き飽きることがないアルバムです。
自分は激烈さと勢いのある初期4作品が気に入っていますが、このアルバムを聴いて損はしなかったです。
もし、興味をもたれたなら、一度聴いてみてください。


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