にわかがおすすめするスラッシュ・メタル・アルバムの第393回です。
今回紹介するのは、カナダのバンドVOIVODのTo The Death 84です。
初めてデモ音源の紹介をします。
スタジオ・フル・アルバムと比べても、クオリティに遜色がないので、記事を書かせてもらいます。
上は再発された時のジャケットです。
下がオリジナルのジャケットになります。
このアルバムのレコーディング・メンバーは以下の通りです。
Snake – Vocals
Piggy – Guitars
Blacky – Bass
Away – Drums
To The Death 84(オリジナル・タイトルはTo The Death!…)は2本目のデモで、1984年1月に自主制作にてリリースされました。
全16曲収録で、収録時間は約71分です。
カセットのみのリリースでした。
自分はオリジナル・カセットを持っていません。
自分が持っているのは、2011年11月21日にAlternative Tentaclesからリリースされた再発盤CDです。
ちなみに、このデモを再発したAlternative Tentaclesは、アメリカのハードコア・パンク・バンドDead KennedysのヴォーカルJello Biafraが主宰しているレーベルです。
To The Death 84は、パンクやハードコアを主に扱っていたレーベルAlternative Tentaclesからのリリースは驚かれました。
このTo The Death 84は、パンクやハードコアのテイストがあるということでしょうか。
確かに初期VOIVODは、パンキッシュなスラッシュ・メタルをやっていたので、分からないでもないです。
To The Death 84は、全15曲収録で、収録時間は約71分ですが、曲数が減ったのは、7曲目のVENOMのカバー曲「Buried Alive」と8曲目の「Suck Your Bone」が一緒になったからです。
なので、オリジナルとは内容に変化はありません。
収録曲は以下の通りです。
Voivod (Demo)
Condemned To The Gallows (Demo)
Hell Driver (Demo)
Live For Violence (Demo)
War And Pain (Demo)
Incantation (Demo)
Buried Alive (Venom) / Suck Your Bone (Demo)
Blower (Demo)
Slaughter In A Grave (Demo)
Nuclear War (Demo)
Black City (Demo)
Iron Gang (Demo)
Evil (Mercyful Fate) (Demo)
Bursting Out (Venom) (Demo)
Warriors Of Ice (Demo)
7曲目はVENOMのカバー曲「Buried Alive」、13曲目はMERCYFUL FATEのカバー曲「Evil」と14曲目はVENOMのカバー曲「Bursting Out」が収録されています。
ちなみに、MERCYFUL FATEのカバーは破壊的です。
1曲目の「Voivod」のサンプルを貼っておきます。
出だしがスタジオ・フル・アルバムと異なっています。
VOIVODは5回目の記事になります。
音源としては、4回目の紹介です。
どうしても、VOIVODのオフィシャル・リリース作品で紹介したかったものです。
初期VOIVODを知るにはもってこいの作品だと思っています。
この作品に収録されている曲は、ファースト・アルバムWar And Painやセカンド・アルバムRrröööaaarrrで聴くことになります。
2曲目の「Condemned To The Gallows」は、ファースト・アルバムWar And Painのカセットにしか収録されていないレア曲のデモ・バージョンです。
この曲は、2023年リリースの再録アルバムMorgöth Talesの1曲目を飾っていました。
To The Death 84は、現在のVOIVODからは想像できない音楽性の作品です。
パンキッシュなスラッシュ・メタル時代のVOIVODを聴きことができる貴重な音源だと思います。
興味をもたれたなら、一度聴いてみてください。
コメント