様々なバンドが自分たちのルーツであったり、尊敬の念であったり、あるいはお遊びであったりと、カバー曲を自分たちの作品の中で披露しています。
そこで、今回はカバー曲を集めて、プレイリストを作ってみることにしました。
今回は、スラッシュ・メタル・バンドが演者であることと、カバー・アルバムやEPからは選ばないこと、を条件として、選曲してみました。
なので、カバー曲を数多く披露しているバンドがリストから外れたりしています。
また、この曲ではないだろう、ということもあるかも知れません。
その辺は、ご容赦ください。
次回、プレイリストを作る時は、スラッシュ・メタル・バンドが演者であること以外の条件はなしで作ってみたいと思います。
上記の条件で選んだカバー曲のプレイリストは以下の通りです。
プレイリストを作ってみると、1980年代のスラッシュ・メタル・バンドばかりになりました。
プレイリストは、全16曲で、収録時間は約59分です。
順番はバンドのアルファベット順です。
※()内は原曲のアーティストです。
[]内はカバー曲が収録されているアルバムです。
【プレイリスト】
ANTHRAX “Antisocial” (TRUST) [State Of Euphoria]
CORONER “Purple Haze” (THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE) [Punishment For Decadence]
DARK ANGEL “Immigrant Song” (LED ZEPPELIN) [Leave Scars]
DEATH ANGEL “Cold Gin” (KISS) [Frolic Through The Park]
DESTRUCTION “My Sharona” (THE KNACK) [Cracked Brain]
EXODUS “Overdose” (AC/DC) [Fabulous Disaster]
FLOTSAM AND JETSAM “Saturday Night’s Alright For Fighting” (ELTON JOHN) [No Place For Disgrace]
HEATHEN “Set Me Free” (SWEET) [Breaking The Silence]
LAAZ ROCKIT “Holiday In Cambodia” (DEAD KENNEDYS) [Annihilation Principle]
MEGADETH “Anarchy In The U.K.” (SEX PISTOLS) [So Far, So Good… So What!]
NUCLEAR ASSAULT “Good Times Bad Times” (LED ZEPPELIN) [Survive]
ONSLAUGHT “Let There Be Rock” (AC/DC) [In Search Of Sanity]
SLAYER “Dissident Aggressor” (JUDAS PRIEST) [South Of Heaven]
SODOM “Cold Sweat” (THIN LIZZY) [Better Off Dead]
TESTAMENT “Nobody’s Fault” (AEROSMITH) [The New Order]
VOIVOD “Astronomy Domine” (PINK FLOYD) [Nothingface]
カバー曲が収録されているアルバムと原曲が収録されているアルバムを順番に、そして簡単に紹介していきます。
カバー曲と原曲の音源のYouTubeを貼りました。
※YouTubeの貼り付けが上手くいっていない場合がありますので、ご容赦願います。
聴き比べてみてください。
ANTHRAX – State Of Euphoria
1988年リリース。
4枚目のアルバムです。
4曲目に収録。
この曲は、シングルにもなり、ミュージック・ビデオにもなりました。
1989年リリースのPenikufesin EPでこの曲のフランス語バージョンを披露しています。
原曲の“Antisocial” はTRUSTの1980年リリースのアルバムRépressionに収録。
CORONER – Punishment For Decadence
1988年リリース。
2枚目のアルバムです。
10曲目に収録(リリース当時はCDのボーナス曲でした)。
原曲の“Purple Haze”はTHE JIMI HENDRIX EXPERIENCEの1967年のシングルとしてリリース。
現在は1967年リリースのアルバムAre You Experiencedに収録。
DARK ANGEL – Leave Scars
1989年リリース。
3枚目のアルバムです。
5曲目に収録。
ある意味、破壊力抜群のカバーだと思いました。
原曲の“Immigrant Song”はLED ZEPPELINの1970年リリースのLed Zeppelin IIIに収録。
DEATH ANGEL – Frolic Through The Park
1988年リリース。
2枚目のアルバムです。
9曲目に収録。
原曲の“Cold Gin”はKISSの1974年リリースのアルバムKissに収録。
DESTRUCTION – Cracked Brain
1990年リリース。
4枚目のアルバムです。
5曲目に収録。
シュミーアがいない時代のアルバムです。
当時のインタビューで、「METALLICAがDIAMOND HEADのカバーをやるよりこっちの方が良いだろう。」みたいな発言をしていた記憶があります。
原曲の“My Sharona”はTHE KNACKの1979年リリースのGet The Knackに収録。
EXODUS – Fabulous Disaster
1989年リリース。
3枚目のアルバムです。
10曲目に収録(リリース当時はCDのボーナス曲でした)。
このアルバムには、ファンク・バンドWARの”Low Rider”のカバーも収録されています。
原曲の“Overdose”はAC/DCの1977年リリースのLet There Be Rockに収録。
FLOTSAM AND JETSAM – No Place For Disgrace
1988年リリース。
2枚目のアルバムです。
5曲目に収録。
この曲は、シングルにもなり、ミュージック・ビデオにもなりました。
原曲の“Saturday Night’s Alright For Fighting”はELTON JOHNの1973年リリースのGoodbye Yellow Brick Roadに収録。
HEATHEN – Breaking The Silence
1987年リリース。
1枚目のアルバムです。
5曲目に収録。
この曲は、シングルにもなり、ミュージック・ビデオにもなりました。
2枚目のアルバムVictims Of Deceptionでは、RAINBOWの「Kill The King」をやっています。
原曲の“Set Me Free”はSWEETの1974年リリースのSweet Fanny Adamsに収録。
LAAZ ROCKIT – Annihilation Principle
1989年リリース。
4枚目のアルバムです。
5曲目に収録。
この曲は、シングルにもなりました。
原曲の“Holiday In Cambodia”はDEAD KENNEDYSの1980年リリースのFresh Fruit for Rotting Vegetablesに収録。
MEGADETH – So Far, So Good… So What!
1988年リリース。
3枚目のアルバムです。
3曲目に収録。
この曲は、ミュージック・ビデオにもなりました。
原曲の“Anarchy In The U.K.”はSEX PISTOLSの1976年のシングルとしてリリース。
現在は1977年リリースのアルバムNever Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistolsに収録。
NUCLEAR ASSAULT – Survive
1988年リリース。
2枚目のアルバムです。
12曲目に収録。
この曲は、シングルにもなりました。
原曲の“Good Times Bad Times”はLED ZEPPELINの1969年リリースのLed Zeppelinに収録。
ONSLAUGHT – In Search Of Sanity
1989年リリース。
3枚目のアルバムです。
5曲目に収録。
この曲は、シングルにもなり、ミュージック・ビデオにもなりました。
原曲の“Let There Be Rock”はAC/DCの1977年リリースのLet There Be Rockに収録。
SLAYER – South Of Heaven
1988年リリース。
4枚目のアルバムです。
9曲目に収録。
原曲の“Dissident Aggressor”はJUDAS PRIESTの1977年リリースのSin After Sinに収録。
SODOM – Better Off Dead
1990年リリース。
4枚目のアルバム。
6曲目に収録(リリース当時はCDのボーナス曲でした)。
このアルバムには、TANKのカバー曲Turn Your Head Aroundも収録されています。
SODOMといえば、MOTÖRHEADやTANKのカバー曲をやっていますが、今回はあえてTHIN LIZZYを選びました。
原曲の“Cold Sweat”はTHIN LIZZYの1983年リリースのThunder And Lightningに収録。
TESTAMENT – The New Order
1988年リリース。
2枚目のアルバム。
8曲目に収録。
この曲は、ミュージック・ビデオにもなりました。
原曲の“Nobody’s Fault”はAEROSMITHの1976年リリースのRocksに収録。
VOIVOD – Nothingface
1989年リリース。
5枚目のアルバム。
3曲目に収録。
この曲はシングルにもなり、ミュージック・ビデオにもなりました。
原曲の“Astronomy Domine”はPINK FLOYDの1967年リリースのThe Piper At The Gates Of Dawnに収録。
全16曲見てきましたが、当時はスラッシュ・メタル・バンドでカバー曲を収録するのが流行っていたのでしょうか。
どのバンドが最初にやり始めたのかは分かりませんが、傾向が似ています。
一部のバンドは、カバー曲でミュージック・ビデオを作っています。
この流れは1990年代に入ると廃れます。
スラッシュ・メタルが廃れたので、当然かも知れません。
今では、ボーナス曲などで、カバー曲を披露することはあっても、アルバムの収録曲の一部として発表するのは減ったような気がします。
そんなことはないという声も聞こえてきそうですが、にわかが書いていることなので、お許しください。
しかし、カバー曲は、バンドそれぞれの色が出ていて、面白いです。
これからもいろいろと聴かせてほしいと思います。
それでは。
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