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転換期前夜、1990年リリースのスラッシュ・メタル・アルバムを聴いてみよう

雑談
この記事は約6分で読めます。

1980年代後半のスラッシュ・メタル全盛期を経て、1990年代に突入した訳ですが、偶然ですが、1990年はスラッシュ・メタル・アルバム豊作の年でした。

スラッシュ・メタル・ビッグ4の内、SLAYER、ANTHRAXとMEGADETHが作品を発表しました。

ジャーマン・スラッシュ・メタルでも4大バンドであるKREATOR、SODOM、DESTRUCTIONやTANKARDもアルバムをリリースしました。

その他の著名なバンドも作品を発表しています。

その大半は完成度が高く、中には名盤と呼ばれるものも誕生しました。

また、音楽性もスピードに頼るのではなく、ヘヴィになったり、グルーヴ感が出てきたりするなど様々な作品が登場しました。

しかし、翌年の1991年にMETALLICAのMetallica(Black Album)がリリースされると、状況が一変します。

Metallica(Black Album)での音楽性は、ミドル・テンポを中心とした楽曲と重さに比重を置き、完成度も非常に高く、一般にも浸透した作品でした。

このことがスラッシュ・メタル・シーンの音楽性を変化させ、後に衰退を迎えることになります。

スラッシュ・メタルにとって、1991年は転換期の始まりとなるのです。

そこで、今回はスラッシュ・メタルがMETALLICAのMetallica(Black Album)の影響によって転換期を迎える前年の1990年にスラッシュ・メタル・バンドがリリースしたアルバムを聴いてみようと思います。

1990年にリリースされたアルバムから16枚を選びました。

そして、バンドはアルファベット順で紹介しています。

アルバム・ジャケットとYouTubeを貼らせていただきます。

参考にしていただければ、と思います。

ちなみに、紹介しているバンドのアルバムはすべて国内盤が出ていました。

このことからも、スラッシュ・メタルがヘヴィ・メタルというジャンルの中で浸透していた証明になります。

また、重要なバンドが抜けているかも知れませんが、その場合はご容赦願います。

それでは、紹介させていただきます。

ANNIHILATOR – Never, Neverland

9月12日、Roadrunner Recordsからリリース。

2枚目のアルバム。

カナダ出身。

複雑な曲展開でもメロディアスさが加わり、テクニカルなスラッシュ・メタルを堪能できるアルバム。

ANTHRAX – Persistence Of Time

8月21日、Island Recordsからリリース。

5枚目のアルバム。

アメリカ出身。

これまでの明るいイメージを捨て、ヘヴィでシリアスな方向に変貌した作品。

ARTILLERY – By Inheritance

5月29日、R/C Recordsからリリース。

3枚目のアルバム。

デンマーク出身。

前作までの荒々しいスラッシュ・サウンドからドラマチックさが目立つようになった完成度の高い作品。

DEATH ANGEL – Act III

4月10日、Geffen Recordsからリリース。

3枚目のアルバム。

アメリカ出身。

時代を先取りしたかのように、今作ではファンキーな要素を取り込んだ実験的意欲作。

DESTRUCTION – Cracked Brain

6月1日、SPV / Steamhammerからリリース。

4枚目のアルバム。

ドイツ出身。

フロントマンのSchmier脱退後の問題作とされるも、前作からの複雑さを引き継ぐ作品。

EXHORDER – Slaughter In The Vatican

10月23日、R/C Recordsからリリース。

1枚目のアルバム。

アメリカ出身。

グルーヴ・スラッシュの代表格的存在だが、まだストレートな作風が残るアルバム。

EXODUS – Impact Is Imminent

7月9日、Capitol Recordsからリリース。

4枚目のアルバム。

アメリカ出身。

ギターが前面に出るもミドル・テンポ主体の作風に変化したメジャー・レーベル第一弾。

FORBIDDEN – Twisted Into Form

3月30日、Combat Recordsからリリース。

2枚目のアルバム。

アメリカ出身。

歌えるヴォーカルが安定感をもたらし、高いテクニックを堪能できるアルバム。

KREATOR – Coma Of Souls

11月6日、Noise Recordsからリリース。

5枚目のアルバム。

ドイツ出身。

初期の勢いと攻撃性を維持しつつ、メロディの導入も図り、幅が広がった作品。

MEGADETH – Rust In Peace

9月24日、Capitol Recordsからリリース。

4枚目のアルバム。

アメリカ出身。

攻撃性を維持しつつ、テクニカルな面でも最高峰に位置する作品として名高い。

SACRED REICH – The American Way

5月15日、Hollywood Recordsからリリース。

2枚目のアルバム。

アメリカ出身。

今作からグルーヴ感を取り入れ、ミドル・テンポの曲が多くなった先駆者的作品。

SLAYER – Seasons In The Abyss

10月9日、Def American Recordingsからリリース。

5枚目のアルバム。

アメリカ出身。

速さのReign In Bloodと重さのSouth Of Heavenの間を行く音楽性に仕上がったアルバム。

SODOM – Better Off Dead

10月1日、SPV / Steamhammerからリリース。

4枚目のアルバム。

ドイツ出身。

ヒットした前作と凶暴な次作の間に挟まれた地味な印象のあるアルバムだが、佳曲も多く、聴きやすい作品。

TANKARD – The Meaning Of Life

9月1日、Noise Recordsからリリース。

4枚目のアルバム。

ドイツ出身。

明るく、楽しく、スピードを感じさせる時代に流されない音楽性を誇る。

TESTAMENT – Souls Of Black

10月9日、Megaforce Recordsからリリース。

4枚目のアルバム。

アメリカ出身。

前作Practice What You Preachの路線を引き継ぎ、バラードも収録した安定感抜群の作品。

VIO-LENCE – Oppressing The Masses

7月13日、Megaforce Recordsからリリース。

2枚目のアルバム。

アメリカ出身。

前作のスピード感溢れる作風からは落ち着いたものの、安心感のあるスラッシュ・メタルを楽しめる。

ここで紹介したアルバムは、ほとんどのバンドの音楽性が変化する前の作品となります。

是非、転換期前のスラッシュ・メタルを聴いてみてください。

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